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フォントと特殊記号とわたし

こんにちは。デザイナーのヤマサキです。
今回は初回ということもあり、デザインを語る上で欠かせないフォント、且つ普段慣れ親しんでいる日本語フォントについて考察してみます。

日本語フォントについて

日本語フォントは大きく分けると、「明朝体」「ゴシック体」「デザイン書体」があります。
ここでは詳細は割愛しますが、下記のような特徴があります。

・「明朝体」は横線に対して縦線が太く、毛筆の楷書のように「ウロコ」や「とめ」「はね」等のエレメント(肉付け)があります。
・「ゴシック体」は横線と縦線がほぼ同じ太さに見えるようにデザインされています。
・「デザイン書体」はポップ体や草書等、様々に工夫された書体です。
 インパクトが強くパッケージの商品名や広告等によく使われています。

※日本語フォントの詳細はモリサワのwebサイトを参照してください。

各書体の違いを何で見るか

「ゴシック体」「明朝体」「デザイン書体」の違いについては他の考察サイト等で、よく取り扱われているネタではあるのですが、あまり語られておらず、私の好きな切り口はないものかと思案しました。
その結果「そうだ、指示マークだ!」と思うに至った次第です。
私がビジュアルショックを受けた映画の一つに寺山修司作品があるのですが、寺山修司と言えば指矢印。
そう、指示マークです。ということで、ここでは指示マークにフォーカスし、各書体によってどのような違いがあるかを調べてみました。

指示マークのケース

前提として、今回指示マークを確認したのは私のPCにインストールされているフォントに絞っています。
(ファミリーを含めカウントして日本語フォント300超)
その中でカテゴライズした結果、下記3つのケースがあることがわかりました。
・「明朝体」と「ゴシック体」で指示マークのデザインが変わるケース:
 大日本印刷開発の書体
・「明朝体」と「ゴシック体」で指示マークのデザインが変わらないケース:
 モリサワ開発の書体(指示マークのデザインが統一されている) 
・デザイナーによってマークのデザインが統一されているケース:
 「小塚」ゴシック&「りょう」ゴシック・text・display。
 「源ノ」角ゴシック・明朝&「Noto」Sans・Serif。

デザイナーによる統一

上記でも記載しているように、デザイナーによって指示マークを統一しているケースがあります。
「りょう」「源ノ」「Noto」はタイプフェイスデザイナー西塚涼子さんのデザイン。
そして「小塚」と「りょう」の指示マークが同デザインなのは、タイプデザインディレクターの小塚昌彦さんの系譜を西塚さんが引き継いでいるからではないでしょうか。
それにしても西塚さんデザインの貂明朝は貂の手をイメージした指示マークが可愛いらしいですね。

さいごに

今回の考察で、小塚昌彦さんと西塚涼子さんの師弟関係がフォントを通じて感じとられます。
このように視覚的な面だけではない制作の背景が見えてきて大変興味深く思いました。
普段何気なく文字を眺めてしまいがちですが、意識してよく観察してみるとフォントにハマっていくこと間違いなし。
みなさんのお好みの指示マークはありましたか?
それでは。